コーチングを受けると、話しただけで気持ちが楽になったり頭の中が整理されることがありますが、本当に話すだけで楽になったり整理されるのでしょうか。
先月、コーチングの自己基盤(パーソナルファウンデーション)講座に参加したのですが、ちょうど父が突然入院して気持ちが動揺している時期でした。
その話をコーチ仲間の前で話をしたら、何だか気持ちが楽になって、今まで頭の片隅にあった父のことを良い意味で考えなくなり楽になりました。
それはなぜか?
コーチングでは「オートクライン」という言葉がありますが、これは「自分が話をした言葉(内容)を自分で聞くことによって、自分が考えていたことに気づく」というものです。
まさにこの時もオートクライン効果で、話をしたことで「自分は親のことを心配している。でも心配で何も手がつかない状態になる必要はない。私は私がやるべきことをすれば良い」と気づかされました。
それまでも頭では同じようなことを考えていたのです。でも話をすることで、改めて気づいて心にストンと落ちてきました。
自分と親の間に境界線が出来て、客観視できるようになったとも言えるのかもしれません。
家族のこととはいえ、「自分事と他人事」と距離ができたのです。
この話をベテランコーチに話をしたら、確かにその通りだが、「話す相手は選ばなくてはいけない」とも言われました。
誰にでも自分の心情を吐露すれば良いということではないのです。
なぜなら聴く訓練が出来ていない人に話をすると、不要なアドバイスをされたり、逆に非難されることもあるからです…。
自分の心に秘めている話を勇気を出してしたのに、ダメだしされたりアドバイスをされて嫌な気持ちになったことありませんか?
だからこそ、コーチやカウンセリングという聴くことのプロに話をすることが大切なのだと感じました。
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