子供が産まれると心配になる教育費。一体いくら必要なのでしょう。
大学卒業までにかかる平均的な教育費(下宿費、住居費等除く)は、全て国公立でも約800万円。全て私立だと約2,400万円に上ります。
私はFP資格を持っていながら、子供が産まれるまで具体的な数字を把握していませんでした…。
先輩FPからも勧められた、お勧めの教育費の貯め方をご紹介します。
教育費はいくら必要?
大学卒業までにかかる平均的な教育費(下宿費、住居費等除く)は、全て国公立でも約800万円。全て私立だと約2,400万円に上ります。
(単位:万円)
幼稚園 | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 合計 | |
全て国公立 | 65 | 193 | 146 | 137 | 263 | 804 |
中学まで公立、高校から私立 | 65 | 193 | 146 | 290 | 527 | 1,221 |
小学校まで公立、中学から私立 | 65 | 193 | 422 | 290 | 527 | 1,497 |
全て私立 | 158 | 959 | 422 | 290 | 527 | 2,356 |
出典:文科省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」
東京近郊では中学から私立というご家庭が多いですが、中学から大学まで私立だと約1,500万円かかります。子供がいるとお金がかかると言われる理由がよくわかりますね。
いくら貯めれば良いの?
全て私立だと約2,400万円もかかる教育費。では一体いつまでにいくら貯めればよいのでしょうか。
子供の進路に関する考え方やご家庭の経済状況は異なるので、「いつまでにいくら貯めるべきか」に正解はありません。
最もお金のかかる大学費用を貯蓄し、高校までの費用は日々の収入から出すというご家庭が多いようです。
我が家もこのケースで貯めようと1歳半からドルコスト平均法での積立投信を開始しました。特に我が家の場合、高齢出産での子供のため、子供が大学に進学する時は夫婦ともに良い年齢になっているので大学資金は別枠で早めに貯めておく予定です。
進学先で大幅に変わる大学の教育費
大学の教育費は進学先(国立・私立、文系・理系・医歯系)により大きく変わります。
(単位:万円)
自宅 | 下宿 | 合計 | |
国立 | 537 | 360 | 897 |
私立文系(4年間) | 704 | 360 | 1,064 |
私立理系(4年間) | 863 | 360 | 1,223 |
私立医歯系(6年間) | 2,516 | 540 | 3,056 |
出典:日本政策金融公庫「令和2年度教育費負担の実態調査結果」他
自宅から国立に通ってくれれば親としては有難いですが(笑)、進路は決めるのは本人。
子供が我が家の家計上難しい進路を希望するようだったら、子供と金銭面についても相談しようと思っています。奨学金やアルバイトで学費を賄う方法もあるのでそれも視野に入れています。
そのためにも、早いうちから子供へのお金の教育もしていきたいと思っています。
※調査方法により教育費も異なります。前の段落で掲載した文科省の大学費用と異なりますが、こちらの段落以降は日本政策金融公庫の調査結果を基にします。
毎月の積立額(私立理系下宿の場合)
仮に私立理系下宿での積立額を見ていきましょう。
私立理系だと教育費約860万円、下宿費が約360万円、4年間で約1,200万円が必要になります。
(調査方法により教育費も異なります。この調査方法はかなり金額を多めにみている方法だと思います。心配性な方向けです!)
【1歳半から貯蓄を開始し17歳半までの16年間で「1,200万円」を貯めるケース】
1,200万円を元本割れしない預貯金で貯める場合、年75万円、毎月6.25万円を積み立てる必要があります。(1歳半開始の場合)
仮に0歳から貯蓄を開始すると月5.7万円、6歳から貯蓄を開始すると月8.7万円になります。教育費は早くから貯めるべきと言われる理由がわかりますね。
また、株や投資信託等で運用した場合、毎月の積立額を減らすことができます。
例えば「ドルコスト平均法で投資信託を毎月積み立てる」と、毎月の積立額は
・年利3%で運用した場合 48,772円
・年利5%で運用した場合 40,992円
になります。
預貯金の場合は月6.25万円必要ですが、年利5%で積み立てる場合は月4.1万円。
毎月約2.15万円も違います!これは大きいですね。
金利の計算はシュミレーションサイトで簡単にできます(ご参考:楽天証券の「積立かんたんシュミレーション」)https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/
教育費を貯める方法
私は教育費を投資信託の「投資」で貯めることにしましたが、教育費を貯める方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
主に「預貯金」「保険」「投資」の3種類になります。
■預貯金:定期預金、定額貯金、一般財形等
■保 険:学資保険等
■投 資:株式、投資信託等
教育費は確実に貯めたい費用なので、ある程度安全な運用をすべきだと思います。
とはいえ、現在の預貯金の金利(0.001%)では殆どお金が増えないので、安全な運用と多少リスクのある運用の2本立てにするのが良いのではないかと思います。
教育費(特に大学費用)は長期で運用できるので、長期運用すればほぼ確実にプラスになる「ドルコスト平均法での投資信託の積立」が向いています。
(注:投資なので長期運用でも元本割れの可能性がないわけではありませんし、選ぶ商品により利回りは変わってきます。)
忙しいワーママでも簡単にできる教育費の貯め方
「ドルコスト平均法での積立投信」は、初めに投資する商品を決めてしまえば、その後は自動的に積立をしてくれるので、忙しいワーママでも簡単にできます。
私は勝間和代さんの「お金は銀行に預けるな」を読んでドルコスト平均法での積立投信を開始しました。殆どほったらかしにしていましたが、時期が良かったこともあり7年後には元本の倍近い金額になりました。
でも投資って難しいのでしょう?と思いますよね。
そんなことはありません。ずぼらな私でもできるので。
下記のステップを踏めば、誰でも簡単にできます。(証券会社での積立投信の場合)
1.証券口座を開設
2.積立する商品を決定する
3.引落しの銀行を決定する
4.積立開始
⇒毎月決まった日に決まった金額が自動的に引落しされます。
とはいっても、どうやって商品を選べば良いの?という声もあるかと思いますので、ほったらかし投資についても、こちらの記事でご紹介しています。
>忙しいワーママでも簡単にできる「ほったらかし投資」
教育費の貯め方、投資への考え方は人それぞれだと思いますが、少しでもご参考になれば嬉しいです。
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