友人に勧められた「正解がない時代の親たちへ」を読みました。
正解がない時代に、正解を求めようとしている親たちに「子育てや教育に正解はない」と伝えてくれる本です。それ故、正解を求めてしまう親世代には痛いところを突かれるような内容もありました。
困ったちゃんほど期待できる
以前読んだおおたさんの本にも書かれていて勇気をもらった内容です。やんちゃな子ほど『後で伸びる力』があると説明されています。
例えば
・スーパーでこれが欲しいと泣き叫んで自分の目的を達成しようとする粘り強さは「やり抜く力」になる。
・まわりのことに興味を示し、いたずらという実験を繰り返すのは「好奇心」の表れ。
・「自己主張する力」がある子供は、友達と衝突しても自分の意思を伝えようとする。利害のぶつかる相手とのうまい落としどころを探る経験を経て「交渉力」を身につける。
論理的に言われると本当にその通りだなと思います。息子が「あれをしたい、これは嫌だ~」と大騒ぎするときも「やり抜く力」を醸成しているのだ、こうやって「交渉力」を身につけていくのだなと思えば、少しは心穏やかに過ごせそうです。
「生きる力」と「生きるためのスキル」は違う
生きていくために必要なスキルは変化しているのに、「これからの時代には英語やプログラミングや〇〇のスキルが必要」と、そのスキルの習得ばかりに終始している教育が多いと筆者は懸念されています。それは、スキルを習得させたい親が多いということにも繋がるのかなと思いました。(自分も含めて)
でも、どんなスキルが必要になるかわからない時代。「生きるためのスキル」を自分で見極めて、そのスキルをどうやって手にいれるかを考え、そのための努力を続けることができる「生きる力」こそが、子供が身につけていく力、という点に共感しました。
答えは子供の中にある
「答えは子供の中にある」とは、どこかで聞いたことがあるフレーズでした。
コーチングでは「答えはクライアントの中にある」と言われています。
コーチはクライアントに答えを教えるのではなく、クライアントが自分の中にある答えを見つけるための手助けをします。そのためにクライアントの声をよく聞きます。
まさにこれと同じですね。
子育てや教育の答えも子供の中にあるんですよね。
この子は何に興味を持っているのか、いつもと違うところはないか等を日々見ること、見守ること、子供の持つ力を信じることが親として大切なことなのではないかと感じました。
親が安心したいがために子供に教育をするなというような事も書かれていましたが、本当にその通りですよね。つい立派に育ってもらいたいなんて思ってしまいますが、半分は親のエゴですよね、そのことによって自分が安心したいという。
受験が終わった後、親の子育てが成功したとか失敗したという言葉を聞くと違和感を感じることがあります。6歳、12歳、18歳、22歳でどうなったかは1つのゴールではあるけれど、あくまでも通過点ですよね。
子供が一生を終えるときに、楽しい人生だったなと思えたら、親の子育ては成功だったと言えるのではないかと私は思っています。
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