ワーキングマザーの皆さん
育休後、復職したら子供が熱を出してもバリバリ働く「バリキャリ」か、残業もなく帰れるけれど重要な仕事は与えてもらえない「ゆるキャリ」かどちらかを選ばなくてはいけないと感じた事はありませんか。
最近はバリキャリでもゆるキャリでもない働き方(フルキャリ)の人が増えていますが、それでもワーキングマザーの場合、バリキャリかゆるキャリのどちらかに分類されがちです。
どちらの働き方が良い悪いではないし、時期によって働き方が変わっても良いのではないかと思っています。
大切なのは自分が望む働き方をできているかどうかではないでしょうか。
そして、もし自分が望む働き方ができない環境ならば、それを変えていく必要があるのではないかと思っています。
バリキャリ / ゆるキャリ / フルキャリ
あまり聞きなれない言葉かもしれませんので、この言葉の定義をみていきます。
バリキャリ
「バリキャリ」とは、バリバリ働くキャリアウーマンの略。男性と対等かそれ以上に仕事をこなし、出世・昇進を目指していく女性のことを指します。(キャリア重視)
ゆるキャリ
「ゆるキャリ」とは、家庭や趣味などプライベートな時間を大切にしながら、ゆるくマイペースに働きたいと考える女性のことを指します。(ライフ重視)
フルキャリ
「フルキャリ」とはキャリア重視のバリキャリでも、プライベート重視の「ゆるキャリ」でもない、仕事もプライベートもどちらも「Fulfillしたい(全うしたい)」女性のことを指します。(キャリアもライフも重視)
ここまで書いて私が思ったこと。
女性の働き方をこうやって3つに分けるのは失礼なことですね!多様な働き方があるこの時代に。
わかりやすいのでこの言葉を使いますが、気を悪くする方がいたら申し訳ないです。
ワーキングマザーになると戦線離脱?!
働き出してすぐは「バリキャリ」だったけれど、出産後に「ゆるキャリ」になった人(ならざる得なかった人)も多いのではないでしょうか。
「出産前のように出張も残業もこなす働き方をしないなら、責任のある仕事は与えられません。子供が熱を出したらすぐに帰っても良いけれど、昇進もしませんよ」という暗黙のコメントをもらって…。時代が時代なので、このようなことを口に出して言われることは少ないと思いますが。
私が新入社員だった頃(もう20年近く前です)、お世話になっていた広告代理店の女性が育休明けで復職してきました。
「また一緒に働けるのが楽しみ」とその会社の男性に話をしたところ、「彼女は戦線離脱したのでもう御社の営業担当はしません。バックオフィスで働いてもらうので」とふつーに話をしていたのが忘れられません。
戦線離脱??
ご本人は決して戦線離脱したなどとは思っていなくて、働く気満々だったと思います。
その時、女性は出産したら、仕事の「戦線から離脱してしまうのか…」と衝撃を受けました。その後、私の会社でもふつーに戦線離脱という言葉が使われている事に気がつきましたが。
それから20年たち、戦線離脱と言われながらも頑張って働いたワーキングマザーの皆さんのお陰で以前より働きやすい環境が整ってきています。
バリキャリでもゆるキャリでもない、フルキャリな働き方もできるようになってきています。私も気持ち的にはフルキャリです。
それでも、まだまだ自分の望む働き方ができていない女性は多いですよね。
自分が満足できる働き方を!
もっと働きたいのに「戦線離脱」したと見なされて責任ある仕事は任せてもらえなかったり、逆に家庭を大切にして働きたいと思っているのに残業や休日出勤が当たり前の環境だったり。思い通りにはいかないことも多いですよね。
バリキャリだった人がゆるキャリになると、「仕事しなくて良いよね〜。」とか「○○さんも変わったよね。子供産まれてから」などと嫌味を言われがちです。
一方、バリキャリの人も「あんなに仕事ばかりしていて子供がかわいそう」とか「ああはなりたくない…」とか言われることもあります。
余計なお世話ですね。
バリキャリ、ゆるキャリ、フルキャリ、どれが良い悪いではないと思います。それぞれ思い描くキャリアは違うので。
でも自分で「こうありたい!」と思う働き方ができているのが大切ですよね。
自分が満足できる働き方をしていれば、多少仕事にやりがいが感じられなくても、多少子育てが疎かになってもストレスがたまることも少ないと思います。
でも、自分の望まない働き方しかできない環境だったら、どうすれば良いのでしょうか。
長いので次回に続きます。
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